生理前になるとイライラして人に当たってしまい、「またやっちゃった…」と落ち込んでしまうことありませんか?
これらの症状はPMS(月経前症候群)といわれているものであり、多くの女性が抱える生理の悩みの一つ。
今回は、生理前のイライラ対処法についてお伝えします。
生理前のイライラを抑える超簡単な対処法4選

PMSは病院でも治療できるものですが、普段の生活習慣も症状に大きく影響しているためちょっとしたセルフケアでも症状を緩和させることもできます。
注意するポイントをわかっていれば生理前のイライラも少なくしていくことができるかも?
生理前のイライラを緩和するには女性ホルモンのバランスを整えることが大切であり、そのためには、「血」と「気」の巡りを良くし自律神経を整えることが必要です。
具体的な方法をご紹介します。
PMS改善のための全身運動

身体を動かすことで血と気の巡りが良くなりイライラも解消されていきます。
生理前は女性ホルモンの影響により血行不良になりやすいと言われていますが、血行不良は自律神経を乱れさせる原因にもなるので無理のない範囲で身体を動かしましょう。
おすすめは全身を動かす「ウォーキング」「ヨガ」「ストレッチ」等です。
一例として2つのヨガのポーズをお伝えします。
また、次のようなPMSを緩和するヨガ等も配信されておりますので自宅で試してみてくださいね。
香りでイライラを抑える
イライラした時は交感神経の働きが優位になっているため呼吸が浅くなりがちです。
深い呼吸を意識することで副交感神経が優位になりますので、イライラした時こそ深呼吸をして身体全体に気を巡らせていきましょう。
ずっと深い呼吸を意識しているのは難しいですが自分の好きな香りを身体に身に着けることで自然と呼吸が深くなり、気持ちを落ち着かせることが出来ます。
身に付ける香りは基本的にはあなたの好きなもので良いですが、PMSに特にお勧めのアロマをご紹介します。
- ゼラニウム
- オレンジ・スイート
- カモミール・ローマン
- ラベンダー
これらの香りはイライラした気持ちを発散させ、心を穏やかにする働きがあります。
あなたのお気に入りの香りを見つけて生活に取り入れてみましょう。
飲み物で身体を温める
身体がポカポカしていると自然と心も穏やかになることありませんか?
生理前は身体が冷えやすく、血流の悪化により心もとげとげしくなります。
普段冷たいものが好きなあなたも、温かい飲み物を選んで身体を冷やさないように努めましょう。
カフェインが入っているもの「コーヒー」「緑茶」等は身体を冷やすと言われていますので、ノンカフェインの飲み物を選ぶとさらに身体も温まり、血の巡りが良くなりますよ!
ノンカフェインの飲み物でおすすめは次の通り。
- ルイボスティー
- 黒豆茶
- ジャスミン茶
- ノンカフェインコーヒー・紅茶
香り食材を食べてイライラを緩和
生理前のイライラは、身体の中にある「気」がうまく巡らず停滞しているために起こります。
好きなものを食べてイライラを発散させるのも良いですが、次のような食材を取り入れて身体の気を巡らせると気持ちも落ち着いてきますよ。
おすすめ食材には次のようなものがあります。
- セロリ
- 春菊
- 三つ葉
- みょうが
- 柑橘類
これらの食材は香りが強いことが特徴。
香りは気の巡りを良くする作用がありイライラの緩和に役立ちますので生理前は積極的に取り入れてみましょう。
PMS(月経前症候群)を簡単解説
- PMSってなに?
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PMS(月経前症候群)とは、生理開始日の約3~10日前から身体に起こる様々な不快な症状のことを指し、生理開始と共に消失する。
- PMSはどんな症状が起きるの?
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症状は200種類以上あるとも言われており身体的な症状から精神的な症状まで人それぞれです。身体的な症状でいえば、肌荒れ、疲れ、だるさ、むくみ、乳房の張り、精神的な症状でいえば、イライラ、落ち込み、憂鬱等が挙げられる。
- 生理前にイライラするのは何故?
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イライラの原因は、はっきりとしていませんが生理前に起こる女性ホルモンのサイクルが関係していると言われている。
- 生理前のイライラを防ぐにはどうしたらいいの?
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生理前は、女性ホルモンのバランスを整えるために軽い運動や温かい飲み物で「身体を温め血を巡らせること」、深呼吸をしたり香りのある食材を食べて気を巡らせて自律神経を整えることが大切です。
生理前は、女性ホルモンである「プロゲステロン」が増加、「エストロゲン」が減少するというサイクルが起こります。
女性ホルモンにはプロゲステロンは抑うつ状態を作りやすくなる働き、エストロゲンは気持ちを安定させる働きがあると言われているため、2つのホルモンの増減により精神面が不安定となってイライラが起こってしまうと考えられているのです。
さらに、抑うつ状態を作り出すプロゲステロンは、骨盤内に血液を集める作用があるため、全身の血流が悪くなることもイライラの原因とされています。
生理前のイライラが起こりやすい性格とは?

生理前のイライラは女性の性格によっても少し変化があるようです。普段は穏やかな女性でももしかするとそれは頑張ってそのようにしているだけかもしれません。
生理中は感情の起伏が大きくなり、普段は我慢していることが些細なきっかけで抑えきれなくなることも。
生理前のイライラを感じやすい人の特徴がこちらです。
責任感が強い人
責任感が強い女性は、オーバーワークになりやすく知らないうちに身体に無理をさせている可能性があります。
生理中のイライラは、いつも頑張りすぎている身体からのSOSかも…?
頑張る事も大切ですが、頑張らないことも大切にしていきましょう。
我慢強い人
我慢強い性格は日本人に特に多い傾向があります。
自分で全て引き受けていると、気持ちよりも先に身体が悲鳴をあげてしまうかもしれません。
我慢は「気」であり、ため込むことでイライラや頭痛等の症状を引き起こすこともあります。
たまには自分を甘やかすことで、生理前のイライラも軽減させてみては。
ONとOFFの切り替えが苦手な人
ONとOFFが苦手な人は、常に交感神経が優位になりやすく自律神経が大きく乱れる傾向があります。
自律神経の乱れは、女性ホルモンの乱れにも影響するため、PMSの症状も辛くなっているかも…
ONの自分はどんな自分か、OFFの自分はどんな自分か、一度観察してみると何かヒントが見えてきますよ。
生理前に甘いものを食べたくなる理由
生理前になると、無性に甘いものが食べたくなることありませんか?
実は、これもPMS症状の一つであり、女性ホルモンが関係していると言われています。
原因は、生理前になると女性ホルモンの働きにより血糖値が下がり、それを補うため甘いものを欲してしまうことが考えられています。
その結果、必要以上の糖分を摂取してしまいPMSの症状が酷くなることもあるのです。
それでも「甘いものも食べたい!」と思うこともありますよね。
甘いものを我慢しすぎてしまうのも良くないので、程々を心掛けつつ、血糖値が上がりにくい「さつまいも」や「大豆類のおやつ」「ナッツ」などもおやつの選択肢に入れてみると良いですよ!
生理前のイライラPMSの対処法まとめ
今回は、生理前のイライラの対処法についてお伝えしました。
生理前のイライラを緩和するためには、「血」と「気」の巡りを良くすることが大切です。
身体を温め自律神経を整えることで気持ちも穏やかになり、女性ホルモンのバランスも整っていきます。そのためにも、運動や食事を意識し深い呼吸で身体をリラックスさせることを心掛けていきましょう。
PMSは病院で治療を受けて服薬で緩和させることができますので、自分でコントロールできなくなったら一度受診して専門医に相談することをおすすめします。
セルフケアで毎月の辛い症状を少しでも和らげていきましょう♪