仕事中に鼻がつまると、相手にうまく言葉が伝わらないし、鼻を頻繁にかむとメイクが崩れてしまうなど、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そんな辛い症状を緩和するため、今回は薬だけに頼らない鼻づまりを解消する方法をお伝えしていきます!
鼻づまりの簡単な対処法とは

鼻づまりを解消するためには、鼻の粘膜を強くしたり保護するなどちょっとした注意が必要になります。
次の3つを行うことで鼻づまりを解消でき、楽になっていきます。
- 鼻の粘膜の炎症を抑えること
- 鼻の粘膜を強くすること
- 鼻腔を広げること
では、具体的に3つの方法を説明していきます。
炎症を抑える効果がある栄養を摂取
鼻づまりが起きているときは、鼻の粘膜が傷つき炎症が起きている可能性があります。
その際、摂取したい栄養素は「ビタミンA」「α-リノレン酸」です。
- ビタミンAの効果
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鼻の粘膜を作るために必要な栄養素である他、免疫力をアップする働きがあります。 例)ほうれん草、にんじん、菜の花、レバー。
- α-リノレン酸の効果
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アレルギーの反応を抑える働きがあり、鼻の粘膜の炎症を抑えてくれる効果も期待されています。 例)エゴマ油、シソ油、ほうれん草、くるみ。
ビタミンAは脂溶性ビタミンの一つであるため、油で炒めたり、ドレッシングをかけたりと油と一緒に摂ることで吸収率もアップします。
エゴマ油やシソ油は、酸化しやすいためそのままドレッシングとして使うのがお勧めです!
ツボを押して充血を抑える

鼻の粘膜が炎症を起こしているということは、鼻の粘膜に充血が起きているということになります。
そのため、鼻の横にある「迎香(げいこう)」というツボを押すことで速やかに鼻の充血が抑えられ、一時的に鼻づまりが緩和されます。
このツボは押すと響くような痛みがありますが、強めに押してパッと鼻腔を広げるようなイメージで行うとより効果的です。
寝る前や仕事中、鼻づまりを一時的にでも解消したい場合は、このツボを押して乗り切りましょう!
香りで鼻の通りを良くする
「ペパーミント」のような爽やかな香りがするアロマは、鼻水を抑え、炎症を抑える働きがあるといわれています。
ペパーミントの他にも「ユーカリ」「ティートリー」は、鼻づまりだけでなく咳が出る場合にも効果的なアロマとされ、風邪や花粉症の時に活用したい香りです。
鼻づまりの症状が酷い時は、マスクにスプレーで香りを吹きかけたり、自宅の湯船に香りを垂らすことによって、爽やかな香りが鼻の中を通り抜け鼻づまりが緩和されていきますよ!
鼻の周りを温めて血行促進
鼻をかんでも出てこないような鼻づまりには、鼻の周りを温め血行を促進させて鼻の通りを良くしましょう。
ホットタオルの温かさと蒸気によって鼻腔が広がり鼻水がかみやすくなります。
次の手順で誰でも簡単にホットタオルを作ることができます。
- タオル全体を水で濡らす
- 600wの電子レンジで30秒~1分加熱
- 火傷しない程度に冷ます
温めた後は、鼻の周りのマッサージと頬のマッサージを行うとより効果的です。

鼻の周りの筋肉が解れ鼻腔が広がり、鼻づまりが解消されていきます。
鼻づまりのかかりつけは耳鼻咽喉科
鼻づまり症状で病院に受診するなら耳鼻咽喉科がおすすめ。
軽い症状なら市販の薬やセルフケアで治まることがほとんどです。
だけど、もしいつもと違う鼻づまりを感じたらなるべく早めに耳鼻咽喉科に受診しておくほうが手っ取り早く、確実に治療ができます。
長引かせると、慢性的になり繰り返しの通院も必要となりますので、軽いうちに対処してくださいね。
鼻づまりの原因とは
鼻づまりの原因は「鼻の骨の問題」「鼻茸」「鼻の中のできもの」等のどうにもならない異常も考えられますが、その他の機能的な異常として「季節性のもの」「慢性的なもの」「一時的なもの」の3つがあります。
ほとんどの鼻づまりは、「アレルギー反応」「体質」「免疫力の低下」等によって引き起こされるため、可能であれば、アレルギー反応を起こす物質を遠ざけ、体質を改善し、免疫力を低下させないことが根本的な解決法となります。
それに合わせて鼻づまりの症状を緩和するため、食べ物やツボ、アロマの活用による「鼻の粘膜の炎症抑制や粘膜の強化」、鼻周りの保温やマッサージによる「鼻腔を広げるケア」も効果的です。
植物によるアレルギー反応による鼻づまり
季節特有の植物によって、身体がアレルギー反応を起こし鼻づまりを起こすことがあります。
例えば、スギ、ブタクサ、イネ、ヒノキ等の花粉が有名です。季節性であるため、自身がアレルギー反応を起こす物質がなくなれば、すぐに治ることが特徴としてあげられます。
アレルギー物質への反応や体質による鼻づまり
季節性と異なり、一年通して鼻づまりがあります。
アレルギー体質であったり、風邪等の鼻炎症状が長引いたりという原因も考えられます。
例えば、ハウスダスト、ダニ、植物、動物等によるものです。その他に、冷えなどによる体質も原因として考えられます。
免疫力の低下やウイルスの症状による鼻づまり
生活習慣の乱れ、冷え、風邪等の一時的な免疫反応による鼻づまりです。
原因は、食生活の乱れだけでなく、ストレスや冷え、ウイルス等が考えられます。
一時的なものが長引き慢性的な鼻づまりに移行することもありますが、原因を突き止め対処することで長期化を防ぐことが可能です。
鼻づまりになりやすい悪習慣

生活習慣にも鼻づまりを悪化させたり誘発するものがあります。習慣をまったく止めてしまう必要はなく程度を控えるだけで不快な鼻づまりが軽減されたり発症を抑えられる可能性があるなら試してみる価値があると思います。
鼻づまりに悩んでいる方は普段から次のようなことをしていませんか?
- お酒をよく飲む
- お菓子を食べ過ぎる
- 鼻を頻繁に強くかむ
これらは鼻づまりを悪化させる原因になります。
アルコールの過剰摂取
アルコールには、血管を拡張させる働きがあるため摂取すると鼻の粘膜の炎症が酷くなり鼻づまりもさらに悪化することがあります。
また、アレルギーが鼻づまりの原因である場合も、アルコールにはアレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」という物質を分泌させる働きがあるため、鼻づまりが酷くなる恐れがあります。
鼻づまりの症状が起きている期間は、お酒は程々に、なるべく控えるようにしましょう!
甘いお菓子の食べすぎ
砂糖には、身体を冷やしてしまう働きがあるため、食べすぎてしまうと免疫力も低下し鼻づまりが起きやすくなります。
甘いものを食べたい場合は、洋菓子より和菓子を選び、上白糖ではなく黒糖を選ぶのがお勧めです!
鼻のかみ過ぎ
鼻づまりが起きると、どうしても鼻を強くかんでしまいそうになります。
だけど、強くかんでしまうことで中耳炎を引き起こしたり、鼻をかみすぎることで鼻周りの皮膚に炎症を引き起こしたりすることも。
鼻をかむときは、優しく片方ずつ行うこと。
まずは鼻を温めたりマッサージしたりして粘液が出やすい状態を作ってから行うようにしましょう。
妊娠性鼻炎は女性特有の鼻づまり
妊娠後期になって起こる鼻づまり症状の一つである妊娠性鼻炎は、妊娠中に血液の量が増加し鼻の粘膜にある毛細血管が広がり鼻づまりの症状を引き起こすものです。
出産後は、血液量が通常に戻るため、鼻炎の症状も解消していきます。
妊娠中は服薬が難しいため、症状が辛くなってきたら自己判断せず病院で受診しておきましょう。
鼻づまりの原因と対処法まとめ
鼻づまりの対処法で重要なのは、「鼻の粘膜の炎症を抑えること」「鼻の粘膜を強くすること」「鼻腔を広げること」の3つです。
そのために、食事に気を付け、即効性のあるツボやマッサージ、鼻の通りを良くするアロマを使って、鼻づまりを緩和していきましょう。
また、鼻周りだけでなく身体の冷えも、鼻づまりの悪化につながるため、生活習慣に注意して過ごすことが大切です。