社内に1人ぐらい嫌いな人や苦手な人が居ますよね。
よく聞くのは「要件はメールやチャットで伝えて極力話さない」といった対処法。
ですが、実際はうまくいくことは少ないようです。
ここでは、話したくない上司とのうまい付き合い方をアドバイスしていきます。
上司を嫌いになった原因

上司を嫌いになった原因 あなたが上司を嫌いになったきっかけはどんなことでしたか? 嫌いになったきっかけがあったのではないでしょうか。
例えば、男性上司が嫌われる原因で多いのは『セクハラ』や『高圧的な態度』ですよね。 でも、私が勤めている会社には「私を評価してくれないから嫌い」と言う女性社員も複数います。
確かに、頑張っているのに評価してくれない上司は嫌になります。 でも、一度そのような感情を持ってしまうと、最終的に「上司であることを認めない」という考えて避けるようになってしまいます。
職場で特定の人を避け続けていると周囲の人や当人にも勘付かれてしまい、いつの間にか自分の印象が悪くなってしまいます。 できるなら、このようなことは未然に防ぎたいですよね。
嫌いになった理由を基に対処法を考えていきましょう。
あなたの上司嫌いのパターンはどちらですか?
- ハラスメントが原因
- 生理的に嫌い
まずは嫌いになった原因を冷静に考えてみましょう。
ハラスメントが原因の対処法

パワハラやセクハラなど今や性別や年齢を問わず身近で起こり得る問題ですが、自分が被害者になっている場合は慎重に対処しましょう。
誤解や勘違いの可能性もゼロではないので、まずは身近な第三者を交えて冷静に解決できるように仕向けてみるのが理想です。
相談する相手は会社の中立的な立ち位置で上司と同等以上の立場の人に相談した方が良いですね。
ハラスメントの原因 | 対処法 |
---|---|
上司だけの問題 | 上司と同等以上の第三者に協力を要請。 |
会社の体質的な問題 | 外部機関に相談。(ただしリスクあり) |
会社の体質そのものがハラスメントの温床になっていることがあるのでその場合は慎重に対処しましょう。
例えば、上司だけでなく社長を含めた上層部の人間性が良くない場合は社内で解決が難しいので労基など各種相談センターに頼るしかありません。
組織の体質がハラスメントを生んでいる場合は退職を考慮、上司だけが加害者の場合はその上司から離れられるように異動希望を出すの方法が一般的な手段になります。
一人で解決はできない
会社の体質がハラスメントを生んでいる場合は一人で問題を解決しようとすると更に被害を被ることもあります。
理不尽ですが、ある程度退職する覚悟を持っての行動が必要です。
SNSには晒さない
恨みが募り、SNSやネットに実名を出して非難すると被害者側が加害者のように扱われてしまうことになりかねません。
それが事実であっても名誉毀損などと相手が被害者面できるエサを与えることは避けましょう。
生理的に受け付けない上司

いくら会社とは言え、生理的に受け付けられない人はいるものです。 それが上司や同僚、はたまた社長ということも。
このような場合は、ある程度自制しながらうまく対処することが理想です。
同じ職場の場合は、上司や同僚のと全く関わらないのは難しいので、『ストレス』と『仕事』のバランスを保てる距離感を見つけることがポイントになります。
極端に上司を避けると他の人に迷惑がかかることがあるので、長く勤めたいという意思があるなら『うまく対処する』ことを優先的に考えてくださいね。
上司との会話をうまく避ける方法

会社で特定の相手を避けるようになると『仕事上必要な手順』まで疎かになっていきます。
その中でも、嫌いな相手が上司の場合は連絡や報告を避けると自分の評価に関わるので注意しましょう。
例えば、『話す』ということは、一般的にコミュニケーション能力として評価されます。
無闇に相手を遠ざけてしまうとコミュニケーション能力が低いとみなされます。
- 評価に対する上司の影響力はどれぐらいですか?
- 現状のコミュニケーション頻度はどれぐらいですか?
- 他の人を交えて話をすることは可能ですか?
上記3つをもとに注意点を説明します。
当てはまる方は要チェック!
嫌いな相手には嫌われる
自分が一方的に嫌いな場合、相手もいつのまにかあなたを苦手に思って避けるようになってしまいます。
それが上司の場合は仕事の評価に直結するので会話を避けるのは自滅行為です。
話さなくても大丈夫の思考はマイナス
「大企業や外資の優良企業のような人事評価であれば自分は評価されるはず」という考えは少し危険です。
充実した評価制度がありますが会社が求める人物像は明確です。
成果だけで評価する会社でも仕事を円滑に進めるための能力は必ず求められます。
中小企業では話さないことが居場所を失う原因になる
個人の関係を円滑に維持できる能力(社内コミュニケーション)が求められます。
中小企業は社員数が少ないので和が重視されることもあります。
上司が評価の全権を持っていたり一部の人の意見が強くなる環境になっていることも多いので要注意。
好き嫌いが評価や給料に直結してしまうのも中小企業の特徴で、上司との関係が悪くなると社内での居心地が一気に悪くなります。
話したくない上司とうまくやる方法
話したくないからという理由で上司への連絡や報告まで避けていませんか?
デジタル化が進み、社内のコミュニケーションがチャットの会社も増えました。
メールのように定型文も不要ですし要件だけを送ればそれで終わりということにもできます。
ですが、実際のところ要件を伝えて「はい終わり」となるものは少ないですよね。
話したくないからチャットは危険
チャットは不要なやりとりを無くすことができますが、ある程度お互いの理解が進むまでは会話も必要ではないでしょうか。
ですので、上司を避ける方法論を書いているサイトが勧めているように、チャットやメールをコミュニケーション断絶のために使う方法はあまりおすすめできません。
話したくないならあえて先に伝えるが効果的
チャットやメールでの伝達がうまく行かなくて後になって余計にフォローのやり取りを重ねた経験はありませんか?
要点をチャットで送るだけでは考え方までは伝わりませんので相手が理解できないことも多々あります。
このことを再度説明することが一番苦痛になることだってありますよね。
実は、チャットの前に話して確認をしておくことが結果的に後のやりとりを減らせます。
話したくない上司とうまく関わるコツ

お互い気まずくなってしまった上司に話に行くのはストレスですよね。 「確認しておいたほうがいいな」と思うことがあっても話しにくい気持ちが勝り避けてしまうということも。
そんなときは周りの人をうまく使ってしまいましょう。
第三者にフォローを求める
直接会話することに抵抗がある相手とのやり取りは第三者を利用してみましょう。こんなときに備えて上司との関係をフォローしてくれる人を身近に作っておくことができれば安心ですね。
ハラスメント上司からは逃げて良い
パワハラやセクハラなどのハラスメント上司の場合は、要件はチャットを利用します。
要件がある場合は、人がたくさんいる環境で話すようにすると未然に被害を防ぐこともできるかもしれません。
適度な距離を保ちながら、公然の場で接することが自分を守ることに繋がります。
嫌いな上司と話さない方法

嫌いになってしまった人との関係を再構築するのは難しいですよね。そこで利用したいのが会社という環境です。
会社は仕事をする場ですので仲良くないと一緒に仕事ができないなんてことがあってはならない場所です。
そんな便利な環境を利用しながら話したくない上司との関わり方をお伝えします。
- 上司の特徴を知る
- 話は聞くことを優先する
- 否定批判をしない
- 業務報告&確認は会話を交える
- 定時以外の付き合いは断る
ポイントは相手が気分良く話せるように工夫すること。
上の5つを踏まえて、さらに次のことも知っておくと良いかもしれません。
上司の性格を把握する
まず、相手を知ることが重要です。嫌いだからと相手を観察することも避けていませんか?
性格、習慣、部下に求めていること、好みなどを見つけてうまく利用してしまいましょう。
都合よく利用できるものを放棄するのはもったいないように感じます。
信頼されるほど接触回数とストレスは減る
話したくない、関わりたくない、避けたいと思う上司と最も接触する頻度を減らす方法は信頼されることです。
逆に、余計に関わる時間が多いのが指導が必要と思われる自分勝手な社員です。
信頼を得て判断を任される領域が広くなるほど確認される回数は減りますよね。逆に信頼されていない場合は細かな報告と確認を求められるので接点は多くなってしまいます。
頻繁に上司と仕事の話をしている人の中には、余計な話をしたくないからあえて自分から話すという人も多いんです。 いわゆるパフォーマンスです。
媚びを売っているように見られることもありますがそんな視線は無視でかまいません。
上司との適度な距離感を探る

嫌いな上司から逃げたい人は、このようなパフォーマンスをする人のことも嫌いですよね。
会社は仕事をする場であり業務が円滑に進められるようにするのも仕事のうち。
そう考えて適度な距離感を作れる自分なりの方法を考えてみましょう。
時間外は付き合う必要はない
頻繁にイベントが開催されたり休日や時間外に集合してまで社員同士の繋がりや仲の良さを求めるような会社は良い企業とは言えません。
また、社員同士で仲良く盛り上がる環境が良いと考えている社員も間違いだと思います。
歓送迎会や接待、飲み会などの参加も仕方なしの部分もありますが、こういう場こそ適当なところで切り上げたり、断る・逃げる・避けるを使うべきです。
繋がりを強要する人の目的
強制的な繋がりを求めるのは寂しい人や、他人を思い通りに動かしたい人です。
したがって自分から関わりたいと思う相手以外とは無理に付き合う必要はないんですよ。
嫌いな上司の対処法3選

上司との関係にストレスを感じているけど、すぐに退職できないし給料も上げたいときにやるべきことを紹介します。
地味なことですが、確実に効果が現れます。
- 最後まで話を聞く
- 同僚に上司の批判否定非難はしない
- メールやチャットは丁寧に送る
まず、この3つを実践してみてください。
ポイントは、丁寧さです。
相手の話を最後まで聞く
相手の話を最後まで聞くのは最も疎かになりやすいことです。
この場合、聞こえている程度の聞くではなく傾聴が必要です。
話したくない上司なら会話の頻度も減っているでしょうが、数少ない会話の機会で話を聞けない人という印象を残すようなことは避けるようにしましょう。
私の席の近くでたまに起きる光景なのですが、関係が悪い上司と部下の会話では、お互いが相手の話を聞かずに自分の主張を通そうとします。
こんなときは、まずは上司の話を聞いて、理解しようとする姿勢を見せることが大切です。
別の意見がある場合は、上司の話を最後まで聞き終わってから間を開けて提案という形で改めて話すのがおすすめです。
同僚に上司の批判・否定・非難をしない
嫌いな上司と話したあと、すぐに他の社員に愚痴るのは避けましょう。 もし、そのような行動をしていると上司に知られた場合、自分だけでなく愚痴を聞いていた他の社員も同調していると見られてしまいます。
人を嫌いになることは個人的な問題なので、他人を巻き込むことはご法度です。
自分の話を優しく聞いてくれる人を大切にするためにも安易に人を批判したり非難をすることはやめておきましょう。
むしろ、そのような人に上司との話を取り持ってもらうことはできませんか?お互いにとって最良の結果になるように配慮することも大切です。
メールやチャットは丁寧な文言で送る

メールやチャットの文章は読む人の感情を動かすことがあります。
話す頻度が減るとメールやチャットのやりとりが増えるかもしれませんが、このときに絶対に必要なことは、丁寧さを欠かさないことです。
口頭での会話は一度きりで消えてしまいますが、メールやチャットのように残る文章はあとから読み返す可能性があります。
きつい表現や必要以上に距離を感じる言葉は、読み返す度に不快感が募るので、自分が気付かないうちに相手との関係を悪化させてしまいます。
特に女性の場合、感情が文章に現れ易いので要注意です。 どんなに嫌いな相手でも、自分が不満に思っていることを伝える場合でも、読み返したときに不快にならない丁寧な文章を送るようにしてくださいね。
隠れて転職活動するときの方法

上司との関係がストレスになり退職を考える場合、ゆっくりと時間をかけて転職先を探すことをおすすめします。
また、有給休暇を上手に使って会社にいる時間を減らすことも良い方法です。
ここで重要なのは、転職活動や退職の意志を悟られないようにすること。
転職活動は、なかなか思い通りに進めることができないので決定までに半年程度かかることもあります。したがって、会社に辞めるつもりであることを悟られないように注意が必要です。
嫌な上司に退職日を明確にしろと言われたり、勤務態度が悪いと管理がきつくなるといったことは絶対に避けたいです。
そのためにも、次の方法が有効です。
退職検討中に上司と関わるときのコツ
退職を決意して転職活動を始めたら、もうこの会社は辞めるつもりだからと言動が雑になりがちですが、転職活動がいつ終わるかが見えない間は丁寧に仕事をするようにしましょう。
先にお伝えした通り、上司との関係が原因で会社にいることが嫌になってしまったとしても仕事上のやりとりをしっかりと行っている方が都合よく辞めることもできます。
上司や周囲に退職することを決めているという確信を持たせないように注意しましょう。
有給休暇で会社にいる時間を減らす
職場でのストレスから逃げる方法は、会社に行かないことしかありません。
そこで、有給休暇を半休というかたちで取得すればストレスとのバランスが取りやすくなります。
半休のメリットは2つあります。
- 使える回数が多い
- 仕事をする姿勢を見せられる
職場環境でストレスが溜まると会社に行くことそのものが辛くなったり、会社に居るのがイヤになります。
頻繁に休みを取っていると文句を言ってくる人も多いのが日本の会社ですが、半休をうまく使えば会社に居る時間を短くすることができるメリットはとても大きいです。
有給休暇は社員の権利であり社員個人の管理によって取得するものです。
働き方改革関連法の施行により、年間5日以上の取得が会社に義務付けられたことも社員にとって有利になったと言えるでしょう。
具体的な半休のメリットは次の通りです。
有給休暇のメリット
有給取得義務5日を半休で使えば、10日程度は自由な時間にすることができますね。
もちろん、それ以上の有給休暇を曜日やタイミングなどで上手に活用することもストレス軽減に役立ちます。 また、転職活動で面接などに進んだ場合も半休で十分ですよね。
会社に悟らせないようにするためには休日や就業後に面接を設定したり、WEB面接を上手に使いながら有給休暇を利用していくことが賢い方法です。
その他にも、半休を使うことでゆっくりと寝ることができるので脳と身体のストレス解消にもぴったりです。
有給休暇のデメリット
おかしな話ですが、日本の会社には有給休暇を使う社員に対して不満を持つ上司や経営者が居ます。
このような人が会社の中心になっている場合、社員は自由に有給休暇が取得できません。
でも半休なら、一応出社して仕事をするという事実は残るので悪印象を残すリスクを減らせます。
ただし、日頃から職場で浮いている場合は半休をとって面接に行ってると勘ぐる人もいるので疑われないようにしておきたいところです。
上司と話したくないときの対処法まとめ

上司が嫌い、話したくないときの対処法について説明してきました。
まずは社内での立ち回りを変えてみたり、上司との関わり方を見直すところから始めることをおすすめします。
重要なのは安易に転職を勧めるサイトの通りにしないことです。
最初から転職や退職を考えるのは、会社の体質がハラスメントの原因になっている場合や職場に居辛くなってしまっている場合です。
上司を嫌いという感情を優先してしまっている場合は、仕事上のやりとりを丁寧にすることで逆に上司と会話の回数を減らせるということを紹介しました。
- 業務上の報告連絡は会話を交える
- 上司の話を最後まで聞いて否定批判しない
- 提案は間をおいてする
- メールやチャットは文面を特に丁寧にする
地味ですが、このような積み重ねが評価と距離感を適度に両立させる最良の手段としておすすめです!